技術者60歳代インタビュー

培ってきた技術と誇りを
後世に伝えたい

■技術者/60歳代

入社40年目です。
普通科高校を卒業後、食品会社に営業マンとして入社しましたが、全く自分に合わず辞め、
その後親戚からの誘いで板金業の仕事に就きました。

建築現場は昔とはだいぶ変わりました。
入社した頃はヘルメットを被っていなかったり、火器を持ち込めたり、昼からお酒を飲んだりなんてこともありました。
もちろん今ではそういったことは一切ありませんが・・・
最近はお客様もインターネットを通して、作業の工程や製品のクオリティをある程度理解されていますね。
だからこそ、今まで培ってきた技術でお客様に満足していただけるよう努力しています。
現場作業は決して楽ではないため、若い世代はこの仕事が嫌なのではないかな、と感じています。
しかし、ものづくりの魅力、現場が完成したときの達成感は何ものにも代えがたいものがあります。
『これで飯を食っていくんだ!』という覚悟を持って若者たちに是非入社してもらいたいです。



外国人研修生2インタビュー

僕がやらないといけない
覚悟が芽生えてきました 笑

■外国人研修生/20歳代

板金業をやって良かったと感じています。
高所作業にも慣れ、先輩の職人さんも優しく指導してくれます。
日本のご飯はベトナムとは少し味が違いますが、母国の料理と同じくらい美味しい。
休日は友人と食事を楽しんでいます。
ベトナムは気候上の都合で板金加工の屋根は使用しませんが、瓦屋根をベトナムに帰ってから活用したいと思っています。


建設業でも女性が活躍する
場面も結構あるんですよ

■事務/40歳代

主な仕事内容は職人さんの使用する図面や現場案内図など、現場で必要な書類の準備、見積書、請求書などの作成です。
誰が見てもわかりやすいように文字は読みやすく、現場案内図も誰が見ても辿り着けるよう、見た目も美しくするよう心がけています。

法人だけでなく、屋根や雨どいの修理など、個人のお客様とのやりとりもたくさんあります。
「これはどうすればいい?」といった不安の声から、「雨漏りがしなくなった!」「雨どいが直った!」という喜びに変わった声が直接聞けた時はとても嬉しいです。
他にも職人さんを褒めていただいたりと、直接お客様の声を聞けるのも事務員であり、役に立つ仕事ができているという実感が日々感じられ、それがやりがいでもあります。


技術者インタビュー

若い世代にも
板金業を知ってほしい

■技術者/30歳代

現在入社9年目です。元々高卒で大工の仕事をしていたので、現場作業に抵抗はありませんでした。
入社してからは社内の居心地も良く、社員を大切にしてくれる会社にはとても感謝しています。仕事内容はかなり辛い事もありますが辞めずに頑張れています。
まだまだ覚える事はたくさんあり、先輩の技術を見てもすごいと感じます。同じレベルの仕事ができるように日々努力です。

自分よりも若い世代の人と共に働きたいと思っていますが、いざ入社して現場に入っても続かずに辞めていってしまう人もいます。
技能実習生の存在もとてもありがたいのですが、いずれは期間が終了してしまうと母国に帰ってしまいます。

世間ではこの職種の認知度が低いと思いますが、板金業の魅力に気付いてもらいたいです。
仲間が増えたら、自分も負けないよう頑張ろうという気持ちになると思います。
若い世代にも板金業をやってもらいたいです。


過ごしやすい会社を目指して

■事務/40歳代

主な仕事内容は人事・経理・総務です。
現場からは遠い位置での業務ですが、いつも職人さんたちのことを考えています。
マスクやお菓子の補充、夏の季節には熱中症対策なども仕事のひとつです。

みんな一日の大半を仕事場で過ごします。家族より多い時間を共有するわけですから、なるべくストレスなく過ごしてもらいたいです。
常に自分にできることはやろうと思っていますが、全てのことに気づけているかというとそうではないので、常日頃から周りの話をよく聞くように心がけています。

1年ほど前からベトナムの技能実習生が2名来てくれています。私としても初めての経験で当初は戸惑いも多くありました。
しかし最近ではお互いに慣れてきて、スムーズに生活できているように思います。
2人のおかげで会社全体が活気づいて笑顔が増えたような気がします。


ウチに入って本当に良かった、
と思ってほしい

■社長/40歳代

建設業の慢性的な人材不足の要因の1つとして、お金が稼げないというのが挙げられます。
30年ほど前は一番簡単にお金を稼ぐことのできる職業でしたが、現在は建設業でも様々な業種があり、昔ほどの単価になっていません。
そのせいもありこれから先も、よっぽどのことがない限りは建設業は人手不足に悩まされるでしょう。
更に板金業は建設業の中でも、あまり注目されていないのかなと感じます。
しかし5年後には、建築板金工は1人当たりの需要が高まり今よりもお給料が高くなっていると考えます。

今後会社を維持していく中で大切なことは、業種関係なくオンリー1でありながらナンバー1を目指すことです。
これを意識することで会社が潰れることはありません。
しかし、職人さんが少ない今、自社だけでは対応しきれないこともあります。
これからは同業者でパートナーシップを組んでいくことも必要と考えています。

職業柄男性が職人、女性は事務職が多い形になりますが、弊社は気持ちよく働ける職場環境を目指しています。
それぞれ考え方や価値観の違いがあったりもしますが、
言いたいことがあれば素直に言って欲しい、こうしたいことがあったら言って欲しいと、常に呼びかけています。

今後目指していく会社の未来像は、入社してくれた全ての従業員に、
「庭板金工業に入って、本当に良かった。と思ってもらうこと」
それだけです。
従業員一人一人には、手に職を持つという意識やプライドを持ってほしいと思います。
これからも板金業の魅力を伝えていきたいです。